著者:キラ・ウィリー先生
イラスト:アンニ・ベッツ先生
翻訳:大前泰彦先生
MINOの読書感想文です
今回の読書感想はこちら。
「あれ?子供向けの本じゃないの?」と思われるでしょうが、これがなかなかどうして。
しっかり大人な私が読んで、すっごく役に立ちました。
数あるマインドフルネスの本で挫折していましたが、こちらはとてもやりやすかったです。
私の精神年齢が子供の可能性も否定しませんが...
さてさて(汗)。。。
さて、相変わらずの自虐はとりあえず置いておきまして...まずは、マインドフルネスって何ということから簡単に。
「マインドフルネス」って良く聞くようになった言葉だと思います。
瞑想と同じように(違っていたらすいません)、頭に湧き上がってくる思考や雑念に囚われず、「今、ここ」に集中するというもの。
集中力アップのみならず、不安や鬱にも効果があるということで、私も試してみました。
形にこだわる私としては
「楽な姿勢で座って、目は半開きぐらいか...そして自分の呼吸に集中すると...浮かんできた雑念はただ眺めるだけ...」
と自分に言い聞かせながらスタート。
「ん?何か顔が痒くなってきぞ...う~ん、背筋はもうちょっと伸ばしたほうがいいのか...半目って何か面白いな...」
他のことが、むしろ気になってきます。
「ダメだ、これは...集中!...」
そして、落ち着きなく...10分で限界を迎える。
「これでいいのだろうか?」
と、終わってからさらに不安に...
いずれ身に付くかもとやっていましたが、じっと座っている退屈に耐えられず挫折。
歩行瞑想も試してみましたが、不安症が災いしたのか注意が他に逸れることが多々あり、こちらも気付いたらやらなくなっていました。
マインドフルネスって難しい(涙)。。。
そんな時に、たまたま見つけたのがこちらの本です。
サンプルページを見てみて「面白そうだな」と感じ、思いきって購入。
何が面白そうだったかというと、その世界観です。
通常、マインドフルネスは「心の中から雑念を取り払う」ということを目指しているかと思います。
あるいは「雑念は起こってもいいけど、その雑念に囚われないように」という考え方ですね。
この本は違います。
「空想(雑念?)の世界を頭の中で作り出して、その世界に集中しよう」というものです。
非日常な空想の世界に浸り切ることで、意識を集中させるイメージでしょうか。
もともと独りぼっちには慣れっこで、空想に逃避するのが大好きな私にはピッタリとはまりました。
本の構成としては、見開きで一つの世界が絵本のように展開されていて、目的に応じて好きなものに取り組めるようになっています。
絵本形式で、視覚でイメージできるようになっているので、その世界観に入りやすいです。
例えば、一つ目を例に挙げると
・「気持ちを落ち着かせよう」という目的
・タヌキがロウソクを持っているイラスト
・そのロウソクを消さないように、ゆっくり呼吸しようねという文章
・最後は「ロウソクを吹き消そう」という結末
で構成されています。
シンプルでイメージしやすく、どの世界もすべて結末まで書かれています。
これも、中途半端な状態で終わらせないような、子供向けの配慮かと思います。
「いつ、やめたらいいの?」とならないように
私が個人的に好きなのは
・ロウソクの火をふき消そう
・ヘビの呼吸
・思いやり
・ウサギの呼吸
・イヤな気分をふき飛ばそう
かな。
内容の委細は、ぜひ本で見てみてください。
こちらの良いところは。。。
短い時間でもできるので、電車に乗っているときにこっそりやったりもしています。
空想の世界だから周りには分からないですしね。
マインドフルネスに挫折した方に、ぜひおススメです。
「子どものための」というタイトルですが、大人でも十分にやる価値があると思います。
筆者の前書きで『(抜粋)この本のエクササイズを何度もくり返すと、大人でも心が落ち着いて、集中できるようになり、意欲的になっていきます』とあります。
現状での私への効果としては、嫌なことがあった時、パニックになった時、などにこちらを試すと少し落ち着くことができるかなと。
何もせずに不安に翻弄され続けるよりは、対策を一つ持っておくと良いですね。
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