
前回の「真面目なバナナちゃんの波乱万丈日記~ココナッツちゃん編②~」の続きになります。
心を開いた相手が他の場所に流れていくのは許せない……クラスの人気者のホオズキさんを「あなたも私を裏切るの……?」と、脅迫にも近い言葉で縛り付けるようになったココナッツちゃん。
ココナッツちゃんからの執拗な執着のせいで、ろくに眠ることも出来ず、ずっと監視されているかのような生活に、とうとう我慢の限界が来てしまい、塾の教室のど真ん中で発狂してしまったホオズキさん……。
塾の生徒達はホオズキさんの発狂に大パニック、ココナッツちゃんもその気迫に気圧されて固まってしまいました。
長く続いていたココナッツちゃん編もいよいよ大詰め、これでようやくココナッツちゃんという人物像が、大方掴めるようになると思われます。





「孤独でいることがとにかく耐えられないんです、誰でも良いから依存したいんです。」
「依存先を探しているのは、精神的にまだ大人になれていないからかも知れませんよ……?」
……はい、以上がココナッツちゃん編のお話になります。
ココナッツちゃんはどうしてホオズキさんが泣き出してしまったのか、その理由が最後まで解らなかったようですね……。
彼女は「相手を追い詰めた」ではなく、「相手が自分を拒絶、騙していた」と、解釈しました。
そして、被害妄想が悪化して塾での噂話が、全て自分の悪口だと捉え、最終的にココナッツちゃんもホオズキさんの後を追うようにして塾を辞めてしまいました。
精神的に大人になりきれていないからこそ、ココナッツちゃんは自分の事しか考えられていない、視野がとても狭くなってしまっているのです。
高校生、大学生、社会人……と、大人になっていけば、人付き合いというのは意外とあっさりしていて、個人の自由を優先する人が増えていくもの。
前回の漫画でも書いていたように、子どもの頃は世界が狭い分、小さな自分の世界から大事な物や、気に入った友達が出て行く事に耐えられないからこそ、依存心が大きくなってしまうのだと私は思います。
その依存心、執着心が強いまま大きくなってしまった人は……相手が離れていく事に非常に強い恐怖心を抱き、本当に自分は愛されているのか?と、不安になって相手を縛り付けたり、試すようなことをする……トラブルメーカーの爆誕というわけです。
可愛い子には旅をさせよ、まさにこの言葉は大事だと思います。
子どもに「あなたの世界はそんなに小さくない」ということを教えてあげる、もしくは本人が「世界ってここだけじゃないんだ」ということに気付くのが大事だと思います。
ココナッツちゃんにも、世界はもっと広いんだ、人付き合いってここまで拘らなくていいんだ、ということに気付いてもらいたいですが……現段階では難しそうですね……。
もちろん、この漫画の主人公であるバナナちゃんにも気付いてもらいたい事の一つであります。
バナナちゃんの他にも、色々なキャラ達をメインにした漫画もこうやって増やしていければ良いなと、思っております。
ここまでの閲覧の程、誠にありがとうございます。
また次回の真面目なバナナちゃん日記でお会いしましょう。

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