どこか生きづらい少女たちの日常・・・ 真面目なバナナちゃんの日記

はじめての森田療法 ~「あるがまま」「とらわれず」生きていくって難しい?~

あるがままでいいの?
「あるがまま」でいいの?
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著者:北西憲二先生

MINO

ミノの読書感想文です
今回は「森田療法」の本

「森田療法」、カウンセリングや心理療法について調べると自然に目にするワードではないでしょうか。
私はそうでして、自分自身の対人恐怖症や不安症を改善するための方法を探していて見つけました。
言ってみれば、そのぐらい知名度の高い治療法なのでしょう。

森田療法を表す言葉の一つがあります。
著書の表紙にも書かれている「あるがまま」という言葉です。

私が先ほど「対人恐怖症や不安症を改善するため」と書きましたが、森田療法で言うなら「改善するため」という考え方は間違いということです。
「症状はそのまま(あるがまま)にして、目の前のことに集中する」ということが大事だと述べられています。

MINO

不安も緊張もあるがまま...

症状に集中してしまうことが症状を悪化させる...うん、わかる気がします。
不安を何とかしないとと意識すると、より不安が強くなるというという悪循環は、私自身も多々経験しています。

わかっているけど意識してしまうというのが、不安症たる所以なのですが。
そのために、森田療法では昔は入院という形をとり日々の作業に専念させるということを徹底させていたそうです。
症状は問わない、悩みも問わないと...目の前の作業に集中しなさいと...

本書にも書いていますが、カウンセリングや助言を期待して来院した患者さんは肩透かしをくらうというわけですね。
そうすると、途中でリタイアする人たちも出てきていたらしいです。
何もアドバイスしてくれないし、悩みも聞いてくれないとなると、本当に治療してくれているのか不安になりますよね。

MINO

う~ん...

もし、私が入院患者だったら、「何かあるんじゃないか」という期待は捨てきれずに最後まで頑張れたかな...藁にもすがるような気持ちで...
というか、「途中リタイアしたら申し訳ない」と先生の顔色を気にして最後まで頑張るというパターンかなと想像します。
先生の顔色が気になっている時点で、森田療法的にはダメなんですが...

MINO

大丈夫だよワタシ
気になってもあるがまま!

治療実績は効果が大きいようで、本書では全快と軽快を含めると90パーセントを超える数字が出ているとのこと。
未治は各症状とも、数パーセントとなっています。
独特の治療方法だけでなく、この治療効果も森田療法が今に引き継がれている要因かもしれません。

MINO

長く残るものには理由があると...

MINO

さて
ここから本題です

さて、前置きが長くなりましたが、本書の内容についてです。

全3章に分かれていて、
1章は森田療法の生みの親である森田正馬先生の歴史
2章は森田療法とはどのようなものかの解説
3章は実際の治療例(現在の森田療法について)
という形で構成されています。

私としては、2章の内容がいちばん収穫がありました。
もっとも知りたかった「どうすればいいのか」の部分ですね。

読み始めた当初は森田先生自身に興味があったわけではないので(失礼)、1章で森田先生の生い立ちなどを読んでいるときは「期待していた内容ではないかもな~」と思っていました。

しかし一読した後は、森田先生や森田療法の歴史を知ることで、2章以降の森田療法へのより理解がより深まるなと感じます。
なので、1章が退屈に感じる方は2章から読んで1章にというのも良いかと思います。
1章の途中で諦めてしまうのは、もったいないなという一冊ですので。

MINO

うんうん

2章に書かれているのは、森田療法の考え方です。
最初に12個のキーワードが書かれています。

少し抜粋させていただきますと
1、「できること」と「できないこと」
2、自然に生きる
3、内的自然
4、心の流動
5、「理想の自己」と「現実の自己」
...(中略)
12、あるがまま

という形で12個のキーワードが挙げられて、その説明がわかりやすく述べられていきます。

どうでしょう。
私としては、キーワードを見た時点で期待がふくらみました。
また、各説明のボリュームも頭に入りやすいぐらいで、気になる部分を気楽に読み返すことができます。
より深く、実践的に知りたい場合は3章にと。
読みやすく、振り返りやすく、構成が考えられていますね。

MINO

うん、なるほど
著者のまとめ方が上手

MINO

次に内容の感想です

書いていることはその通りとすぐに思えますが、普段から意識できていることかというとそうではありませんでした。
良い意味で「そうだよね」ということに盲点的な部分に気づかせてくれます。
凝り固まっていた気持ち、狭くなっている視野を矯正してくれるという感じです。

つまりは「頑張る方向はそこじゃないよ」「こういうところに目を向けようね」と語りかけてくれます。
これは大事で、不安に翻弄されていると一人では気づけないですから。
不安を共有できる友人が少ない私としては、こういう本からの語りかけはありがたいです。

MINO

具体的な内容については、ぜひ本書をごらんくださいませ

不安の泥沼にハマっている皆さまも、ぜひいちどお試しください。
昔の療法だと食わず嫌いをするのはもったいないですよ。
案外、目から鱗という話が見つかるかもしれません。

また、薬に頼らない治療法をお探しの方にもおススメです。
薬に頼らないのは大変だし時間もかかることですが、根本的な治療には必須のことではないかと思います。
私自身、今でも定期的に見返すことが多い本です。

最後に、同じように有名な療法で「認知行動療法」がありますが、その違いも本文から一部抜粋させていただきます。
「認知療法では、不安や抑うつを引き起こす思考のゆがみ(クセ)を合理的なものに変えることから、不安、抑うつをコントロールしようとする治療法です。対して森田療法では、不安、抑うつをありのままに受け入れていこうとする柔軟な思考(心の態度)を身につけて、そしてその人の持つ生きる力を生活の場面で発揮することを目指します。(本文より抜粋)

MINO

結論
あるがままに生きるのは簡単ではない

MINO

でも、そこは努力する価値あるよ

◇ おまけ...ジュニアより

バード式    ムーンウォークJr.

そうそう
最初の『「あるがまま」でいいの?』
の結論です

バード式    ムーンウォークJr.

できないことより、できることを認めよう
でも...

バード式    ムーンウォークJr.

できることをやらないのはダメだよね

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